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予防歯科(小児)

予防とは

予防とはどういうことでしょうか。この絵を見て、何かおかしいと思いませんか?

水が出しっぱなしで、一生懸命あふれた水を拭いています。 悪いところだけを見て、いくら拭いても、元栓を閉めないままだと問題は改善しません。 原因である元栓を閉めることで、問題が改善します。

むし歯も、詰め物をしたり、被せただけでは再発を繰り返すことになります。むし歯の原因すなわち病気の元栓を閉めない限り、治療をしても、再発を繰り返すことになります。そのために原因を知り、元栓を閉めてむし歯の発症を予防することが最も重要です。

むし歯はどのようにしてできるのでしょうか?

毎日丁寧に歯磨きをしているのにむし歯になってしまう人もいれば、あまり磨かなくてもむし歯にならない人がいます。むし歯の原因には主に4つあります。これらを上手にコントロールできれば虫歯を予防することができます。原因によって、予防方法も人それぞれ違います。

はじめに自分のお口の中を知りましょう!

原因を調べる方法の一つに唾液検査があります。
けんもつ歯科クリニックでは、むし歯のかかりやすさを知るために唾液検査を行っています。

少量の水でうがいを行い、3分間ガムを噛むだけでできるとても簡単な検査です。
15分で結果が出るため、その日にむし歯のリスクが分かります。

結果を聞きに再来院する必要がありません。

ガムによる唾液量測定  

・スポットケムST(アークレイ社製) 
・サリバチェックミュータンス(ジーシー社製)
を使用します。 

むし歯の原因菌であるミュータンス菌が多いか少ないかを判定します。

・むし歯菌の数(多いとむし歯になりやすい)
・唾液の力(食事やむし歯菌の出す酸を中和する力)
・唾液量の測定(唾液量が少ないとむし歯になりやすい)
・ミュータンス菌の測定(むし歯の原因菌)  

その他に、食事習慣のアンケート、ライフスタイルのチェックを行います。
これらの結果から、歯科医師と歯科衛生士が患者様ひとりひとりに合わせたオーダーメイドの虫歯予防プログラムを作成し、ご提案いたします。

唾液検査の流れ

①少量の水でうがいをしていただきます。吐き出したものを使用します。

②ガムを3分間噛んで、唾液を出していただきます。この唾液も検査に使用します。

③15分後に、結果を紙でお渡しします。

検査費用:1,800円

唾液検査結果の例

29歳、男性の患者様
唾液量 少なめ
むし歯菌 多くはない
酸性度 高い
唾液の力(緩衝能) 弱い
コメント

こちらの患者様は、むし歯菌の数はあまり多くいものの、唾液の力が弱く、お口の中が酸性に傾いている状態でした。唾液の性状を改善していくことに重点を置いた、予防プログラムをご提案いたしました。

アドバイス

・フッ素配合歯磨き剤を使用した食後のブラッシング
・リカルデントペースト(MIペースト)を夜寝る前に、塗布
・リカルデントガムを1日3~4回、15分程度噛む

ミュータンス菌が多くないためマイナスが表示されます。

ムシ歯ができる原因

毎日、3回歯を磨いているのにムシ歯ができてしまう人もいれば、毎日歯を磨いていないのに今までムシ歯ができたことがない、という人もいます。何が違うのでしょう。

それは、ひとりひとりムシ歯発生のリスクが異なるためです。

歯の質、ムシ歯菌、食べ物、時間の4つの要素が重なり合って虫歯は発生します。

4つの要素が重なり合う面積を少なくすることで、ムシ歯を予防することができます。

ムシ歯の原因となる4要素

歯の質 歯の強さ、唾液の力など、(歯並び)
食べ物 砂糖を含む食べ物、飲み物、間食の回数、いわゆるダラダラ食いをしているかなど
ムシ歯菌 歯垢(プラーク)の付着、ミュータンス菌がどのくらいいるか、など
時間 上の3つの要素が重なる時間

 

歯の質を改善するためには

クリニックでのフッ素塗布、シーラント、自宅でのフッ素入り歯磨き、フッ素洗口、フッ素ジェルなどを行うことをおすすめします。

ムシ歯になりにくい食生活とは(食べ物)

砂糖を含む食べ物や飲み物の摂取が多い食生活、多い間食回数はムシ歯の発生リスクが高まります。砂糖を含む食事や飲み物を減らし、間食は1日1回、多くとも2回にすることが重要です。患者様のそれぞれに適した食生活をご提案いたします。

ムシ歯菌を減らすには

正しい歯磨きを行い、歯垢(プラーク)の磨き残しを減らすことが重要です。当クリニックでは積極的に歯磨き指導(TBI)を行っています。また、フッ素によりムシ歯菌の出す酸を産生を抑えることができます。

大切な歯を守るための予防歯科

ムシ歯のない健康な歯をつくるために

大人の歯に生え変わる大切な時期に、お子さんの健康管理をしっかり行うことで、ムシ歯のない健康な歯、良い噛み合わせを保つことが可能です。

健康できれいに整った歯は一生の財産です。
当院では治療が終わりましたら、お子さんの歯を強く丈夫な歯に育てるためのプロのケアを行います。
これらの治療は健康保険適応になります。

治療法について

歯磨き指導(TBI)

小さいお子さんは、親御さんの仕上げ磨きが重要です。
染め出し剤を使用しながら、磨き残しをチェックします。

年齢や歯の生え方によって、それぞれ磨き方があります。どんなに時間をかけてみがいていても、自己流の歯磨きではきちんと汚れが落ちません。磨き残しが少なくなるよう、歯科衛生士が一緒にお子さんと磨き方の練習を、親御さんには磨き方の指導をいたします。

フッ素

フッ素を使って歯の質を高め、ムシ歯菌の状況を改善させることで、ムシ歯予防効果があらわれます。
医院でのフッ素塗布の他に、ご家庭で行うフッ素入り歯磨剤、フッ化物ジェル、ムシ歯予防ペースト(MIペースト)をお子さんの状態に合わせてご提案しています。
これらのものは大人にも効果が高いものです。

フッ素について詳しく知りたい方はこちら

シーラント【保険適応】

奥歯に行うことをおすすめします。
生えたての6歳臼歯、12歳臼歯は一番奥に位置するため、歯磨きにしにくく、ムシ歯になりやすいためです。
また、乳歯の奥歯は小学校高学年まで生え変わりしません。3歳~4歳くらいの時期にシーラントを行い、生え変わりまでいい状態で噛んでいただくことをおすすめします。

シーラントってなんですか?

ムシ歯になりにくい、きれいな永久歯にすることが目的、目標です。
特殊なプラスチックを溝の深い部分にコーティングします。歯を削ることがないので、痛みはありません。

ムシ歯になりやすい溝
複雑な溝につめられたシーラント

乳歯の奥歯、永久歯(特に6才臼歯、12歳臼歯)はとても凹凸していて、深い溝があります。
溝にバイ菌がたまりやすく、歯磨きしても食べかすが残りやすいので、そのまま放ったままにしておくと、ムシ歯の原因となってしまいます。
ムシ歯になる前に、歯の深い溝の部分をバイ菌が入らないように埋めると、ムシ歯の予防になります。「シーラント」は歯の溝をきれいにして埋めるだけですので、とても簡単です。

シーラントの手順

①歯の溝を清掃します。

②シーラント材がよくつくように前処理をします。

③シーラント材を流し込み固める

 

シーラントの実際:症例 8歳 女児
Before After

ただし、シーラントをした歯が絶対にムシ歯にならないというわけではありません。
毎日のていねいな歯磨き、食事のコントロール、フッ素を用いることなどを行っていくことによってより効果的にムシ歯を予防することができます。
定期的に検診を受けましょう。シーラントは永久的ではありませんので、定期的にコーティングしなおす必要があります。

キシリトール

キシリトールは天然の代用甘味料です。
歯を溶かす酸を抑制させ、細菌の繁殖を抑えることで、ムシ歯の発生を抑制させることが可能です。

ムシ歯ができる原因

むし歯はどうしてできるのか。

お口の中にいる細菌(ミュータンス菌)が砂糖を利用して、歯の表面に水に溶けにくいグルカンと呼ばれるネバネバした物質を作ります。このネバネバした物質が歯垢(プラーク)です。
この歯垢は細菌の住処となり、細菌が繁殖して酸を作り、その酸が歯の表面を溶かしムシ歯になります。